魚アレルギーだと判明したら、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
全ての魚が食べられないのか?食べられる魚はあるのか?甲殻類や魚卵は?
魚に含まれるたんぱく質「パルブアルブミン」や「コラーゲン」が原因となる魚アレルギー
この記事では、実際に子供が魚アレルギーの我が家を例にして、症状や食べられるものを解説していきます。
この記事でわかること
子供の魚アレルギー

魚アレルギーは、魚を摂取したあとに症状が出ることが多いです。
魚といってもさまざまな種類があるので、どの魚でどんな症状が起きるか?
個人差もあり一概にこれと言えないところが難しいですが、まずは主なアレルギー症状からみていきましょう。
魚アレルギーの症状
アレルギーの個人差があり、症状は軽いという人もいれば、短時間で重度な症状がでる人もいます。
魚アレルギーで見られる主な症状には、以下のようなものがあります。
魚アレルギーであらわれる症状
- かゆみや蕁麻疹など(皮膚症状)
- 腹痛や嘔吐など(消化器症状)
- 咳や息苦しさ(呼吸器症状)
- 目や鼻や口内などの粘膜症状
アレルギー症状は体のいろいろなところに出る可能性があり、食べた後にすぐ出る場合もあれば、時間が経ってから症状があらわれる場合も。
また、魚でアレルギーのような症状を起こす「ヒスタミン中毒」と「アニサキスアレルギー」は魚アレルギーとは異なります。
魚アレルギーの可能性がある場合は、症状などを知っておくことが大切です!
次男が魚アレルギーと診断されて
我が家の次男が魚アレルギーとわかったのは、離乳食中期頃でした。
食事をすると口の周りが赤くなったりすることが何度か続いたので、もしかしたら食物アレルギーがあるかも?と思い受診。
次男の場合は魚以外にも食物アレルギーがあり、離乳食期は食べたものはメモしていました。
成長とともにアレルギー症状の出かたに変化は?
・離乳食期→口や顔周りが赤くなったり、湿疹や蕁麻疹などが多かった
・4歳前後→湿疹、喉のかゆみ、腹痛や嘔吐
・低学年→喉の違和感やかゆみ、腹痛や嘔吐
アレルギー症状の出かたは人によってもさまざまですが、魚アレルギーは魚によっても症状の出かたに差があります。
魚アレルギーかもしれないと思ったら受診!
・原因になりやすい食材を知る
・食生活の注意点
・お薬などの対処法
血液検査ですべての魚を調べることはないかもしれませんが、避けたほうがよいものや注意点を知ることができます。
実際は食べてみてアレルギー症状が出るか・出ないかが重要ですが、重度なアレルギーを引き起こさないために知っておくと安心ですよ。
魚アレルギーは治る?
魚アレルギーは治らないといわれていて、次男も病院でそう言われました。
子供の魚アレルギーは大人になっても治らないことが多い
しかし、成長とともに改善することはあるかもしれません。
次男は離乳食期~幼児期は、練り物などでアレルギー症状を起こすことがありましたが、今はありません。
ですが魚そのものを摂取するにあたっては、魚によって症状の出かたにも差があるのが現状。
喉の違和感で済む場合もあれば、食べてすぐ腹痛や嘔吐といったことも・・・
なので、かかりつけ医があると困った時に相談することができ、お薬の処方など安心につながると感じています。
魚アレルギーがある人の食事

魚アレルギーだったら、普段の食事でどんなものを食べるのがよいでしょうか。
安心して食べられるように成分表示を確認するのはひと手間ですが、アレルギーの原因となるものを避けた食材選びも重要です!
アレルゲンを避けるための食材選び
魚を食事の中から取りのぞく場合に不足しやすい栄養は、たんぱく質・ビタミンD・カルシウムなど。
代わりになる食べ物を取り入れて、栄養バランスを整えていけるといいですね!
どれも手に入りやすい食材なので、魚を除去していても困ることはないかもしれませんね。
魚そのものではなくても、加工されている食材には見えない形で魚が使われていることがあるため、原材料は確認すると安心ですね。
加熱によるアレルゲンの変化
食物アレルギーの中には火を通せば食べられるようになるものや、加工されたりするとアレルギー症状が起きにくくなるものもあります。
しかし魚アレルギーは加熱したからといって安全であるとは限りません。
「パルブアルブミン」が原因→加熱しても食べられませんが、水にさらされる加工工程があると食べられる場合もある
「コラーゲン」が原因→水にさらしても原因物質はなくならないが、加熱調理で食べられることが多い
魚アレルギーがわかったら、かかりつけ医に相談しながら食材選びをするのが安心です。
また魚アレルギーとはいっても、魚をつかった一部の食材は食べられるといったことも少なくはありません。
魚アレルギーでも食べられる可能性のある食材
- だし
- 練り物(ちくわやかまぼこなど)
- ふりかけ
- 缶詰など
一番いいのは魚アレルギーをもっている本人が、不調なく食べられるものを選ぶことが安心です^^
甲殻類や魚卵は避けるべき?
魚アレルギーだからといって、甲殻類や魚卵にアレルギー症状を引き起こすとは限りません。
我が家の次男は魚アレルギーもあり、甲殻類にもアレルギー反応を起こすと判明しています。
血液検査でも反応が出ていて、実際に食べた時に症状がでました・・・
魚と甲殻類ではアレルギー症状の原因物質となる抗原性が異なっているため、心配な場合はアレルギー検査を受けるのが安心です。
甲殻類として当てはまるのは、えびやかにですが、しらすなどに紛れ込んだりしていることもあるので注意しましょう。
魚卵の中で、いくらは日常的に食べるものではありませんが、食べたらアレルギー症状が起きるということが多い食べ物。
子供が魚卵でアレルギー症状を起こすことはめずらしくない
食べなくても困ることはない食材ですが、アレルギーの可能性がある場合は気を付けなくてはいけませんね。
給食には代替食を持参

園生活や学校生活では給食が欠かせませんが、食物アレルギーがある子は対応を考えなければいけません。
給食の提供先や地域によっても異なり、代替食が提供される場合もあれば持参しなければいけないこともあります。
次男は、魚が提供される日は代わりのおかずを家から持参していますよ!
代替食におすすめの食材
我が家の次男は、給食に魚の料理が出るときは完全除去です。
そのため魚がメインのおかずのときは、魚のおかず以外が給食提供されるいったかたちなので、代替食(代わりのおかず)を持参します。
今日代替食だった!と忘れていたときにウインナーは便利でした
凝った料理を持参することはありませんが^^;子供が食べやすいものを代替食にしていますよ!
代替食におすすめの食材
- 鶏肉や豚肉
- ウインナーや肉団子
- 卵
代替食を持参することで、子供自身がアレルギーの不安を減らすことにつながるので、栄養も考えて準備してあげたいですね。
代替食を持っていく方法
代替食を持参するにあたって、子供の登下校のしかたや管理の仕方にも気を付けなくてはいけません。
気を付けたいポイント
・代替食の日であることを確認
・気温や保存方法
・持参のしかた
低学年の頃は、ランドセルの中身や他の持ち物でも手いっぱいだったりします。
徒歩で登下校する場合には、両手がふさがってしまうと転倒の危険もありますね。
どんな風に持っていくのがいいか?初めは色々と試しました・・・
手でぶら下げていくのがよいか?ランドセルに入れられるほうがいいか?ショルダーバッグなどがよいか?
▼最終的にランドセルの背負い手のところについているナスカンに、弁当袋をぶら下げるようにしました!

工夫したこと
・弁当袋をぶら下げられるように袋口に紐を縫い付けた
・温度の高い時は、出し入れできる保冷袋を内側に入れる
・代替食専用に小ぶりなタッパーを準備(100均)
次男の場合は持参したものはそのまま教室に置いておくので、保冷剤や保冷バッグは必須アイテムでした!
子供が魚アレルギー!症状や食べられるものまとめ
子供が小さいうちは、周りにいる大人がアレルギーに気を付けてあげることで安心して過ごすことができるでしょう。
医師に相談しながら、食べられるものを見分けていくことが安全につながっていきます。
最後までご覧くださりありがとうございました。